概要

  • 情報システムに係る調達を行う場合に、求める要件を具体的に記述した調達のための仕様書
  • 要件定義が曖昧であると、技術力のない業者が低い価格で落札する危険性が高まる。また、 システム開発における意見の相違が起きやすくなり、コストの上昇や納期の遅れが発生する可能性が高くなる。
  • 要件定義書では、以下のような項目を具体的に示す。
    • システム開発・再構築の目的
    • 業務の概要
    • 新システムに求められる機能
    • システム要件
    • 性能要件
    • 品質要件
    • 信頼性要件
    • 保守運用要件
    • セキュリティ要件
    • 移行に関する要件
    • 開発体制、スケジュール
    • 納入に関する条件
    • その他

以下、要件定義書に記載する項目や注意点を列挙。

システム概要

何を行うシステムかを簡潔に記述。

システム構成

サーバ

ハードウェア

  • CPU
  • メモリ
  • HDD

ソフトウェア

  • OS
  • アプリケーション
  • ライブラリ

機能

画面

  • アクセス制限の方法
  • 画面遷移
  • 画面一覧
  • 各画面の機能

動画・音声系

  • 機能
  • 入力ファイル仕様
  • 出力ファイル仕様

運用・保守仕様

以下の作業をどちらが行うかを明記。

  • 通常運用
  • データの管理(登録/編集/削除)
  • データのバックアップ
  • 障害対応

保守仕様に関しては以下の点に注意すること。

  • 24時間保守は行わない
  • 月の問い合わせ回数。回数を限定し、それを超える場合は別途費用をもらうこととする。
  • オンサイト保守の回数。回数を限定し、それを超える場合は別途費用をもらうこととする。
  • 対応キャリア。ドコモ、ソフトバンク、AUなど限定する。また、合併、買収等があった場合は無効とするようにする。
  • 新機種対応は現在の仕様と同じ場合のみとする。仕様変更での新機種対応は別途費用をもらって対応する。
  • 新機種対応が必要な場合は、最大対応数を限定する。

システム性能

条件を定義し、その条件下での処理能力の最低達成ラインの値を記載。
テスト環境での計測値を元に作成。

納品物

納品形態

  • CD-ROM

プログラム

  • プログラム(ソースコード or オブジェクト)を明記
  • アプリケーション

DB

  • DB構築SQL
  • マスタデータ セットアップSQL

ドキュメント

仕様書系

  • 要件定義書
  • 基本設計書
  • (詳細設計書)

設定系

  • ネットワーク構成図
  • サーバ設定シート
  • システム構築手順書

運用系

  • 利用マニュアル
  • メンテナンスパターン表
  • 障害パターン対応表
  • 障害対応マニュアル

検証系

  • テスト仕様書
  • テスト結果レポート

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Last-modified: 2023-01-12 (木) 16:38:20 (468d)