IT全社的統制 †
- 連結子会社を含む企業グループ全体のITを健全に維持・監督するための内部統制を意味します。
- 具体的には、企業グループ全体のITに関する方針やルール、体制を整備し、ITに関するリスクを評価して対応策を講じて統制活動を周知徹底させて、全社的な実施状況をモニタリングするという仕組みを構築することであり、その責任は経営者にあります。
IT全般統制 †
- ITを用いた業務処理を有効に機能させる環境を整備し、信頼性を確保するための統制を指します。
- その基準として、「システムの開発・保守に係る管理」「システムの運用・管理」「内外からのアクセス管理等のシステムの安全性の確保」「外部委託に関する契約の管理」を評価対象の統制項目として挙げています。
IT業務処理統制 †
- 承認された業務がすべて正確に処理・記録するために業務プロセスに組み込んだ内部統制を表します。
- 情報を処理するシステムそのものではなく、処理が正確に行われているか、安全に行われているかを確認するものであり、手作業による入力確認や出力結果と伝票の照合など非ITによる業務処理統制とともに行われます