ポイントサービスの目的 †
多くの企業がポイントシステムを導入するのは、お客様にポイント還元をして”お得”によって囲い込みたいという理由だけではありません。このID-POS×会員属性情報分析によって、”個”客の行動をしっかり把握しながら、適切な商品を、適切な分量だけ仕入れ、それを陳列し、適切な時間帯にインストア・プロモーションを仕掛けることで、顧客にとっては「欲しいものがしっかり品揃えされていて、且つ、どこにあるか分かりやすい店づくり」を実現すると同時に、売り手としては「機会ロスが少ない、売り場効率の良い店づくり」を実現していこう、というわけです。
データ分析 †
RFM分析 †
- Recency(最新購入日)、Frequency(購入頻度)、Monetary(購入金額)の3つの指標で顧客を分類する方法
- RFMC分析 ... RFM + C(商品カテゴリ)
- MRFI ... RFM + I(商品)
- RFM-D(Distance)分析
- RFMのデータと顧客の居住地との距離を掛け合わせて分析
- 遠距離からの顧客は優良顧客、お店に魅力を感じている顧客である確率が高い
- 遠距離ロイヤルカスタマー分析
- 遠距離からの顧客数と頻度を向上させるため、遠距離の優良顧客の購買商品を分析します。分析によって、「遠距離ユーザーの購入頻度が高い商品の品揃えを拡張する」、「棚割を近づける」、「遠距離向けのチラシを配布する」などの施策に落とし込み、遠距離ユーザーに魅力のある店舗作りを行なう
POS分析 †
- Point of Sales = 売上がたった時点
- POSデータ ≒ 販売情報
- 「何が(What)、いつ(When)、いくつ(How many)、いくらで(How much)売れたのか」を示します。
管理単位 †
- JANコード ... 「Japanese Article Number コード」の略。バーコードそのもの。
- JANコードとは、商品などに表示されたバーコードのうち、「一般財団法人 流通システム開発センター」が管理しているもの
- J-ANコードは日本国内のみの呼称で、国際的にはEANコード(European Article Number)と呼称され、アメリカ、カナダにおけるUPC(Universal Product Code)と互換性のある国際的な共通商品コード
- PLU ...「Price Look Up コード」の略
- POSシステムでの管理には、一般的には「PLUコード」
ID-POS分析 †
- ID付きのPOSデータを分析’
- POSデータが「何が(What)、いつ(When)、いくつ(How many)、いくらで(How much)売れたのか」を意味する情報でしたが、ここに「誰に(売れたのか)=誰が(買ったのか)」という情報が追加されると「ID-POS」になる
- POS分析=販売実績データ分析
- ID-POS分析=購買行動データ分析
- POSデータ分析で「売れ方」を知ることが分析の最初の一歩であるべきで、その上で、ID(=購買者)の単位で分析していく、という手順が良いと思います。特に、事業の全体構造を考えるという観点では「ビジネスとして、どこが儲かっているか」を踏まえたうえで、「その儲けに貢献しているのはどういうお客様か」と考える方が、実態把握に適しています。
ID-POS x 属性情報分析 †
- POSデータ分析や、ID-POSデータ(トランザクション)の分析は、全体を捉えるのに適しています。できるだけ粒度を大きく捉えて分析をしていく中で「どこに収益のポイントがあるのか」あるいは「経営上の課題があるのか」などをしっかりと見出していくことが重要です。(いわゆる”仮説思考”というものです)
- そこで「ここに、何か問題がありそうだ」あるいは「ここには、なにか理由が潜んでいそうだ」などが見えてくれば、その部分を深掘りするために、会員属性情報などを用いて”仮説検証”を進めていけばよいのです。
- 最初の「全体感を捉える」「大局観で物事をみる」というステップを怠ると、木を見て森を見ず、ということになりかねません。
事例 †
Tポイント †
グリーンスタンプ †
ポイントカードシステム †
データ分析サービス †
分析サービス †
- 出店売上予測調査(出店可否)
- 既存店販売可能額調査
- 競合出店影響度予測調査
- 消費者心理調査
ブルーチップ †
- 全国共通のブルーチップを小売店で発行
- 貯めたブルーチップはカタログ商品と交換