LPWA(Low Power, Wide Area)という、少ない消費電力で広いエリアをカバーする無線通信方式の一つで、IoT向けの通信ネットワークに用いられている。 LPWAは、免許不要の周波数帯域(アンライセンスバンド)を利用するものと、免許が必要な周波数帯域(ライセンスバンド)を利用するものに大別できる。LoRa?は前者で、1GHzよりも低い「サブギガ帯」と呼ばれる周波数帯域を利用する。日本では、免許不要の特定小電力無線局が利用できる周波数帯(920~928MHz)がこれに相当する。最大伝送速度は250kbps程度で、伝送距離は最大10km程度。 LoRa?はオープンな通信規格であり、広く普及させるためにLoRa? Allianceという非営利団体が組織されている。全世界の多くのIoT関連企業が加盟している。海外では、フランスのOrange、韓国SKTなどの通信事業者が採用し、日本ではソフトバンクが採用している。 なお、LoRa?によるネットワークを「LoRaWAN」と呼ぶ。