概要 †
- Googleデザインスプリントは、以下の5段階
- 情報を共有する:Unpack
- スケッチする:Sketch
- 決断する:Decide
- プロトタイプを作成する: Prototype
- テストする:Test
- Googleのスプリントプロセスは、個人よりもチームで進めるように作られている。つまり、メンバー全員で同じ目標に向かって進んでいく必要がある。
- 理想のチームは、あらゆる職務や地位の代表者が参加するチームです。たとえばスポンサー、シニアマネージャー、マーケター、デザイナー、デベロッパー、カスタマーサービス、営業、ユーザーサポートなど、さまざまな分野における代表のことを意味する。
- 最初のスプリントで修正案をつくり、そのあとに少なくとも2回のイテレーションを回すことが強く推奨されている
情報を共有する:Unpack †
- アンパックの段階では、メンバーを集めてチーム内でその問題に関する情報を共有する
- なぜこの機会がビジネスにおいて重要なのかをまとめた、シニアマネージャーによるプレゼンテーション
- 競合分析
- 問題のデモンストレーションと、利用できるいくつかの解決策
- 提案した解決策の詳細な手順
- ユーザーのペルソナ
- 分析データ
- 成功に導くための指標 (役に立つビジネス指標。根拠のない指標は使用不可)
スケッチする:Sketch †
- メンバー全員が共通認識をもつことができたら、チームをいくつかに分け、解決策の考案に取りかかる
- スケッチは個々の作業
- スケッチは、紙で作業すると良い。理由は以下の2つ。
- 素早く作業でき、変更箇所が見つかればすぐに変えられる
- メンバー全員がワイヤーフレーム作成ツールを使いこなせるわけではない
決断する:Decide †
- どのアイデアを次のプロトタイプの段階へ持っていくかを決める
- 考案した解決策が、目的や能力、リソース、ユーザーなどと対立する可能性があるかを明らかにする段階でもある
- まずは、障害が起こりそうな事柄を仮定し、リストアップ
- 予算
- ユーザー
- テクノロジーキャパシティ
- ビジネスドライブ
- 1つ1つのアイデアをレビューし、生まれてくる障害を見出します。そして、障害を解決できるアイデアを考える。
- 常にリストを整理して、うまくいかないと判断したアイデアは、早めの段階で削除していく
- プロトタイプを作成するアイデアを決めたあとは、アイデアについてのストーリーボードを作る
- ストーリーボードは、段階を踏むプロセスにおいて、ユーザーとのインタラクションを定めるもの。また、プロトタイプの仕様となる。
- ユーザーストーリーを1つや2つでも定めておけば、仕様がより良くなる
- 最終日に行うUXテストの参加者をこの日に集める
プロトタイプを作成する: Prototype †
- ユーザーが最終日にテストするプロトタイプを、1日で作り出す
- インタラクティブなプロトタイプを素早く作りあげるためのツールとして、Googleは、KeynoteとKeynotopiaにあるテンプレートの使用を推奨している。
テストする:Test †
- デザインスプリントの5日目では、最大20名(少なくとも6名)のユーザーを集め、プロトタイプを操作してもらう。そして、1対1でユーザーを観察したり、意見を求めたりと共同で作業する。
- どんな気付きがあったか、テストに関する全員がメモして記録しておく
- このメモを1日の終わりにまとめる。そうすることで、今後もイテレーションで回すべき点や改善点を決められる。
|